2018年9月18日

省エネ基礎講座

企業の省エネに効果大!ピークカットとピークシフトとは?

省エネに効果の高い「ピークカット」と「ピークシフト」について解説しています。

ピークカット

企業の省エネ担当者や経営者の方にとって、悩みどころでもある電気料金の削減。

さまざまな方法がありますが「 ピークカット 」や「 ピークシフト 」は電気代の基本料金も抑えられる為、非常に効果的です。
ピークカット 」「 ピークシフト
言葉はもしかしたら聞いたことがあるかもしれませんが、

「実はあまり意味が分かっていない」
「意味はなんとなく分かるけど、どうやって実現するか分からない」

という方も多いのではないでしょうか?

このページでは、

をわかりやすく説明して行きます。

ピークカット とは?

それではまず「 ピークカット 」について解説して行きます。

ピークカット とは、簡単に言ってしまえば「最も使用電力の多い時間帯の使用電力を削減すること」です。
 ピークカット

図のように、最も多い時間帯の使用電力を下げます。

これにより「最も単価が高い時間帯の電気代削減」「基本料金の削減」を実現します。
※「基本料金の削減」については後ほど詳しく解説します。

ピークシフト とは?

次に「 ピークシフト 」について解説して行きます。

ピークシフト とは、「電気をあまり使わない時間帯に電気を貯めておき、電気を多く使う時間帯に使用する」ことです。

例えば、昼に多く電気を使う工場や会社の場合、夜のあまり電気を使わない時間帯に、 蓄電池 などに電気を貯めておきます。

そして昼に貯めた電気を使うことで、 ピークカット と同じ効果を得る事ができるのです。

図のように、夜間に貯めておいた電気をピーク時に持ってくることで、ピークの山を下げる事ができます。

そうすることで、 ピークカット 同様に 最大デマンド を下げ、基本料金を下げることが出来ます。

また、昼よりも夜の電気代の方が安い為、電気代そのものも下げることが出来ます。

ボトムアップ

ピークカットピークシフト に比べて認知されていませんが、似た節電へのアプローチとして「ボトムアップ」という方法もあります。

「ボトムアップ」は、 ピークシフト と少し似ているのですが、電気をあまり使わない、電気料金が安い夜間に電気を有効に使っていく方法のことを言います。

結果としては昼に使う電気代の節減に繋がる為、 ピークシフト とあまり変わらないのですが、「夜間に積極的に電気を使っていく」ことをボトムアップということもありますので、抑えておくと便利です。

具体的な方法としては、従業員の勤務する時間帯を昼間から夜間に変える等といった方法が分かりやすいでしょう。また電気を使用する機器を積極的に夜間の稼働に切り替えることなども、ボトムアップという言い方をすることもあります。

ピークカット や ピークシフト が広まった背景

これらの ピークカットピークシフト などは、いつから世の中に広まったのでしょうか?

特に広まったのは「東日本大震災」がきっかけです。

東日本大震災を契機に、全国の原子力発電所が停止に追い込まれました。
これにより、節電の為にスーパーやコンビニ等のあらゆる商業施設やオフィスで節電が推奨され、照明などが控えられていたことは皆さまの記憶にも新しいのではないでしょうか?

その中で特に、使用電力の需要が高くなる日中の電気を節減することが、社会全体で大きな課題として挙げられました。

その流れから、以降 ピークカットピークシフト への企業のニーズが高まってきています。

ピークカット で電気の基本料金を下げる事ができる

ピークシフト を導入すると、電気代の高い時間帯に使う電気を抑えられる為、電気代が安くなります。

しかしそれだけではなく、 ピークシフトピークカット で昼間の使用電力の最大値を下げると「基本料金を安くする」ことが出来ます。

詳しく解説して行きます。

基本料金の決定方法

まず、電気の基本料金はどのようにして決まっているのでしょうか?
見て行きましょう。

電気料金=基本料金+電力量料金+消費税

このように、電気料金は基本料金と使用した電気量料金によって算出されます。

基本料金=単価×契約電力( 最大デマンド )× 力率割引

そして基本料金は契約電力( 最大デマンド )と単価を掛け合わせることで算出されます。

単価は契約時に決まるものですので、この「 最大デマンド 」が、基本料金を決定する上で非常に重要になります。

最大デマンド とは?

それではこの「 最大デマンド 」とは何なのでしょうか?

最大デマンド とは「過去1年間で最も電気を使った時間帯(30分間)の使用電気料」のことを言います。

つまり、基本料金はその月に使用した電気量ではなく、過去1年間で最も電気を使った時間帯の使用量によって算出されているのです。

最大デマンド の算出方法

具体的な例に挙げて見てみましょう。
1月の月間 最大デマンド が高かった時、12月の基本料金は?

図のように、過去1年間で最も電気を使った時間帯があるのが1月で500kWだったとします。

12月の基本料を計算する場合、その月の最大使用量が200kWであったとしても、 最大デマンド は過去1年間の中での最大値になりますので、500kWを基準に基本料金が算出されます。

ピークカット で基本料金も下げることが出来る

つまり、 ピークカット で電力の最大使用量を下げることで、この 最大デマンド を下げる事ができます。使用電気料だけでなく基本料金も下げる事ができる訳です。

ピークカット と ピークシフト の導入方法

それでは、具体的に ピークカットピークシフト を導入する方法についてご紹介して行きます。

太陽光発電の導入で ピークカット

最も良く知られている ピークカット の方法が「太陽光発電」の導入です。

一般的な企業や工場などでは、最も電気を使用する時間帯は昼間になることが一般的です。
その昼に使用する電気を、太陽光発電を使って自社で作ることで、電力会社から購入する電気を抑え、 ピークカット に繋げることができます。

蓄電池 を使った ピークシフト

ピークシフト の一般的な方法が「 蓄電池 の導入」です。

電気の使用量が少ない夜間や早朝などに電気を貯めておき、使用量の多い日中に使用することでピークに使う電気を夜間などに移行します。

ピークシフト に関しては、 蓄電池 が無ければ出来ない施策です。

デマンドコントロールシステム による ピークカット

上記の太陽光発電や 蓄電池 の導入は一般的にご存知の方も多いのではないかと思います。
他の方法として「 デマンドコントロールシステム 」という方法も効果的です。

デマンドコントロールシステム 」とは、システムを導入することでピーク時の時間帯の使用電力を自動抑制する仕組みです。

主に空調などに適用することが多いのですが、上限となる電気使用量を設定しておき、その使用量を上回る可能性がある時に、自動的に使用電力を抑えます。

特に空調は、1度温度を下げるだけで10%の電気量を削減できると言われていますので、効果的です。

また デマンドコントロールシステム は「システムのみの導入」である為、設備を導入する対策に比べれば費用があまりかからない所も大きな利点です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ピークカットピークシフト についてお分かり頂けたのではないでしょうか?

ピークカット とは、最も電気を使う時間帯の使用量を下げる方法。
ピークシフト とは、電気をあまり使わない時間帯に蓄電してピーク時に使うことで、購入する電気量を削減する方法です。

ピークカットピークシフト は、電気料金の削減だけでなく基本料金の削減にも繋がります。

これらは太陽光発電や 蓄電池デマンドコントロール を導入することで実現できます。

御社の施設や使用電気量によっても、費用対効果は異なってきます。
ピークカットピークシフト 導入をご検討される方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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