2022年12月16日

農業

【果樹栽培】ブルーベリー育成方法。初心者がすぐ収穫するには?

家庭でも空いた農地でも比較的簡単にチャレンジできるブルーベリー栽培方法を教えます。特に初心者の方向けの記事になります。 弊社は農業を始めたばかりですが、既にブルーベリーも収穫しています。現在では様々な地域のプロ農家さんに […]

家庭でも空いた農地でも比較的簡単にチャレンジできるブルーベリー栽培方法を教えます。特に初心者の方向けの記事になります。

弊社は農業を始めたばかりですが、既にブルーベリーも収穫しています。現在では様々な地域のプロ農家さんに御支援頂き、イチゴ栽培やビニールハウスを建てたり、様々な農業にチャレンジしています。その様子をYOUTUBEにあげていますのでぜひご覧ください。

弊社代表のお茶目な人柄が分かる動画です。

 

 

こちらは少し真面目な内容の動画です。

 

 

 

ブルーベリーとは

ブルーベリー(英: blueberry)は、ツツジ科のスノキ属(Vaccinium)シアノコカス節に分類される北アメリカ原産の落葉低木果樹で、とてもキュートな白い花を咲かせ、その果実が濃い青紫色に熟すことからブルーベリーの名がついたそうです。

ブルーベリーは育てやすい果樹で、場所もとらないためガーデニング初心者の方でも比較的育てやすく手軽に楽しめます。その実は生食のほか、ジャムやお菓子などに使用されます。
ブルーベリーは、地植えと鉢植えのどちらでも育てられることや、実をつけなくても花がかわいらしく観葉植物として扱えることも人気の理由になっています。

よく皆さんはブルーベリー=目に良いと思っていらっしゃいますがなぜかご存じでしょうか?
ブルーベリーに含まれるアントシアニンのおかげと言われています。また、ビタミンAという栄養素も含まれており、目や皮膚、鼻や喉などの粘膜を保護したり、夜盲症を予防する働きもあるために目に良いと言われているようです。

学名:Vaccinium spp.
科名:ツツジ科
属名:スノキ属
原産地:北アメリカ
和名:ブルーベリー、ヌマスノキ、アメリカスノキ
英名:blueberry
分類:果樹
形態:低木
草丈/樹高:1~3m
植えつけ時期:落葉期(冬から春前くらい。)
開花期:4〜5月
収穫期:6〜9月(6~8月・7~9月)
花色:白、ピンク

ブルーベリーの種類

現在、日本で栽培種として流通しているブルーベリーの品種は100種類を超えます。その品種は「ハイブッシュ系」「ラビットアイ系」の2系統に大別されます。

ハイブッシュ系
ハイブッシュ系は味がとても甘く美味しいです。また大玉になりますが、栽培がやや難しいのが難点です。
ハイブッシュ系のブルーベリーは、さらにノーザンハイブッシュとサザンハイブッシュに分けられます。ノーザンハイブッシュ系は寒さに強くて暑さに弱く、サザンハイブッシュ系は寒さに弱いと言われています。
ラビットアイ系
ラビットアイ系はハイブッシュ系よりも丈夫で育てやすいのが特長です。味はハイブッシュ系に比べるとやや酸味があり、小粒です。しかしながらそれはそれでとても美味ですので、初心者の方で食味を気にしてハイブッシュと考えている方は一度ラビットアイから育ててみてほしいですね。耐寒性が低いと言われていますが、土壌をあまり選ばず樹勢が強く、成長も早いです。初心者の方にはまずラビットアイをお勧めします。適切に育てれば、失敗がほぼ無い品種です。

ブルーベリーを育てる上の準備

ブルーベリーは酸性土を好みます。特にハイブッシュ系はしっかりした酸性土壌でないと失敗しやすいです。
また、ブルーベリーに向いた土としては酸性土壌である以外に、有機物が多いことと、水はけと水もちが良いことが大切です。

鉢植えで育てる場合

鉢植えで育てるときは、プランターの大きさがとても重要です。小さく育てたいときは小さなプランターで、大きく育てたい場合は大きなプランターを選ぶようにしましょう。苗木の鉢の大きさより一回りほど大きなプランターで育成するのが一般的です。ブルーベリーは横に根を張るタイプですので深さよりも幅の広い鉢が良いでしょう。どういった土を使うべきなのかなどの情報は初心者のうちは特に気にする必要はありません。理由は今の時代、苗屋さんでブルーベリーの土といったものが販売されていますのでそれを使用すれば大丈夫だからです。
土質に関しては100人のプロがいたら100人言うことが違うくらい重要な要素です。初心者の内はあまりややこしく考えずに市販の土を使うことをお勧めします。

よって特に気を付けなければならないことは、鉢植えで育てる方の場合、鉢、プランターの大きさが一番重要です。
安くて扱いやすいプランターの材質はプラスチック製ですが、通気性や水はけを考えると素焼鉢が向いています。
鉢は必ず底に穴のあいたものを使用してください。穴のないものや穴の小さいものは水はけが悪くなりますので止めておきましょう。

庭植え、農地で育てる場合

ブルーベリーは基本日当たりのよい場所で育てたいです。
ただし、日当たりが悪いからといって全く無理というわけではありません。ラビットアイであればある程度の育成は見込めるでしょう。弊社は営農型ソーラシェアリングという、太陽光パネルの下で農業を行う事業を展開しておりますが、遮光率の問題はあるにせよ、太陽光パネルの下でもしっかり美味しいブルーベリーが育ちます。よって日当たり抜群ではなくても育ちます。

苗と苗の間隔は1,5~2,5メートルほどあけるのが望ましいです。収穫のしやすさがだいぶ変わるのと害虫や病気等の早期発見、対処には間隔があいている方が有利です。ブルーベリーは横に広がって育っていきます。

ブルーベリーを育てる上のポイント

同じ系統で2品種以上のプルーベリーを植えること

ブルーベリーの実ができるためには受粉が必要なんですが、1品種を1本だけ植えつけても受粉せずに実つきが悪いです。ちなみに受粉とは、めしべに花粉が付着することです。
1本の果樹から生まれる【花粉】がその果樹から生まれた【めしべ】に受粉することを【自家受粉】といいます。ラビットアイ系は自家受粉しにくいと言われていて、本当に実つきが悪いのでラビットアイならラビットアイ系の2品種以上ハイブッシュならハイブッシュ系で2品種以上を植えてください。
ハイブッシュ系は一応自家受粉しやすいと言われていますが、結局【他家受粉】のほうが実付きが良いと大半の農家さんはおっしゃると思います。

開花時期をずらすか合わせるか

大前提として、育てるブルーベリーが【他家受粉】であるということは、一緒に植えつけた同系統の他品種のブルーベリーの開花時期が揃っていないといけません。品種が違えば開花時期も異なりますので、開花時期が合うように調整しましょう。
しかしながら多めに植え付ける方は注意です。
ブルーベリーは1本あたりに成る実の量がとても多いです。また特性上、ブルーベリーは房になっていますが、基本的にその房を一度の収穫で一気に収穫することをしません。※房の実の集合体の中には、未熟の実が混ざっているため。
房の内1粒2粒収穫し、収穫せずに房に残った実は次の日、またはその次の日に収穫をずらしたりする必要があったりします。しかも収穫しているその間に、雨が降れば成熟した実が破裂してしまったり、フレーム【ブルーベリーの実を覆う白い粉】が落ちてしまい日持ちが悪い実になってしまったり、、、つまり収穫効率は良くないので、収穫時期に一気に成ってしまうと一人で作業しきれず実をロスするか、未熟の美味しくない実を収穫してしまったりします。多めに植える方は6月くらいから8月に収穫が出来る品種7月から9月くらいに収穫が出来る品種2パターンを半々に育てる方が楽になります。

受粉の仕方

ブルーベリーの花粉は花冠の中に隠れており、花粉は粘着質です。そのため風や水では花粉は飛散しにくく、自然状態では昆虫による受粉がBESTです。主にミツバチの仕事になります。ミツバチはブルーベリーには必要な虫であり、益虫ですので追い払ったり、退治しないようにしてください。
受粉が難しい場合は、人工授粉をします。ブルーベリーの花は数が多い上に小さく人工授粉はとても大変ですので根気があれば大丈夫、、、というところでしょうか。

ブルーベリーの植えつけ・植え替え時期

植えつけ時期

ブルーベリーの苗木の植えつけは一般的に11月くらいに植えたり、もしくは3月の春植えが適しています。1~2月は避けましょう。芽や根の成長が止まりはじめる休眠期の初期、または終期に苗を植えるのが一般的です。

夏になると果実を付けている木を売っている場合があります。植え付け時期としてはこの苗は植え付けに適した時期ではないので、はじめての方は、苗の購入植え付け時期に合わせる方が失敗は少ないかなと思います。

庭、農地への植えつけ(地植え)の場合

大前提として。
その場所、その地域で土壌の質が全く異なります。
ここの部分に関してはネット記事を参考にするよりも、実際そこの地域で栽培を行って実績を出している人にどのように植え付けるべきか、確認する方がお勧めです。

例えば、弊社のような愛知県の知多半島で栽培を行おうと考えている方は、場所によっては植え付けの際にピートモスは不要だったりします。

よってここの情報は一般的に言われていることを記載します。

苗を植える穴を掘る

余談ですが、果樹には樹齢があります。すぐに収穫をしたい方は樹齢3年生の苗木をお勧めします。樹齢1年生の苗木は実成りは良くないです。というより実を付けさせてはいけません。

樹木が若いうちに実を成らすと樹木が弱ってしまうからです。ブルーベリーは樹齢3年生から7年生くらいが実成りのピークと言われています。
手に入れたブルーベリーの苗木を用意し、植えつけ場所に直径50cmくらい、深さ20cmから30cmほどの穴を掘ります。ブルーベリーは浅く広い根を張ります。ブルーベリーはそもそも根は下に向かって伸びていきにくいのと、その地域の土壌の性質から下に伸ばさないようにするのも有りです。その場合は深さを調整してください。苗と苗の間隔は前述の通りです。

土壌の準備
前日に水で十分湿らせておいたピートモス40〜50Lと腐葉土40Lほどを、掘り起こした庭土によく混ぜて、半分ほど穴に埋め戻します。
ピートモスはブルーベリー栽培の情報を調べると必ずと言っていいほど出てきます。一般的には使用する方が良いといわれていますので、他農家さんをはじめ、栽培されている方々の実績ベースで考えるならばピートモス使用は大切と言えます。

植えつけ
苗木の根鉢をほぐし植えつけます。苗の縁を埋めるようにしてピートモスだけを足していきます。植え穴の底にはピートモスを混ぜ込んだ土があり、根に触れる部分にはピートモスだけがあるというようにするのが一般的です。

水やり
植えつけ後はたっぷりと水やりをしましょう。農業全般にほぼ共通するのが、植え付けた苗には必ずたっぷり水を与えることです。あげすぎじゃない?とうくらいたっぷり水やりをします。※当然毎日ではないですよ。植え付けた時の話です。
乾燥を防ぐため、バークチップやワラやもみがらなどで株周りをおおってしまうとなお良いです。

 

鉢植えの場合

用土の準備
プランターではブルーベリー用に調整された培養土が市販されていますので、それをそのまま利用します。
ブルーベリー用の培養土が手に入らない場合は、ピートモス5〜10と鹿沼土0〜5ほどを混ぜて、pH5.0前後の酸性土壌を用意しておくのも良いし、インターネットで購入されても良いかと思います。。
ピートモスを水を入れたバケツなどで事前に十分湿らせておきます。ピートモスはミズゴケなどが堆積して腐食したものから、泥の部分を取り除いたものですので、酸性が強く、アルカリ性の土を中性あるいは弱酸性にする調整用土として用います。
このピートモスをブルーベリーの生育に適した酸性の土を作るために用います。ブルーベリーに適した土を作るときは、pH無調整のピートモスを用いなければいけませんのでご注意下さい。

植えつけ
苗よりも一回り大きくて鉢底に穴のあいている鉢を用意します。
虫の侵入と栄養の流出を防ぐため、鉢底穴をネットでふさぎ、上から底が見えなくなるくらいの鉢底石を敷きます。
苗を取り出して鉢の中心に置き、用土の表面がプランターの縁より3cmほど下がるように調整しながら、苗木の株元と用土の表面がそろうように植えつけます。

水やり
植えつけ完了した最後には、鉢底から流れ出るくらいにたくさん水を与えましょう。

植え替えの方法
プランターでブルーベリーを栽培する時は基本的に植え替えが必要です。

根詰まりが起こる
ブルーベリーの根は細く横に広がります。成長してくると伸びた根が鉢の中でギチギチになり、生育が遅くなったり、苗が枯れる根詰まりという現象を起こすことがあります。根詰まりを防ぐために、植え替えが必要です。

株を若返らせる
同じ土と同じ鉢で何年もたつと、土が古くなり根も古くなって、苗の成長が止まったり、花芽がつきにくくなり実が成りにくくなることがあります。

土を酸性に保つ
ブルーベリーは酸性の土を好みます。
植え替えをして土を入れ替え、土を酸性に保つようにします。

害虫や病気の管理
植え替えをする時に根の状態を観察し、害虫やその卵の存在、また根の病気などチェックします。

鉢から取り出す
鉢から株を取り出します。根鉢が巻き付いている土を軽く手でもみほぐします。

植え替える
株よりもひとまわり大きな鉢を用意し、株の地ぎわが鉢の縁から3cmほど下になるよう調整しながら鉢底に用土を入れます。
根鉢のまわりに用土を入れ込み、株を揺らしても倒れないようにしっかりと植えつけます。必要に応じて支柱を立てて、樹木に括ることで樹木が強風などで倒れにくくするようにすることも重要です。

水やり
鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を注ぎます。

ブルーベリーの水やりについて

ブルーベリーは乾燥に弱くたくさん吸水しますが、少なすぎると乾燥しますし、多すぎると過湿の原因となります。水やりが少なすぎる時は、乾燥で樹木が萎えていますし、水やりが多すぎる時は、土の中の空気が不足して根腐れをおこします。プランターの場合は、この根腐れが原因で失敗する方が多い印象があります。
最適な水やりの量は栽培地域の気候や、鉢植えの場合は鉢のサイズなどで変わってきます。
表面は少々乾燥しても良いのですが、地中は湿り気を感じる程度に維持するようにすると良いです。乾燥しすぎると明らかに葉の勢いが無くなるので、そうならないくらいに与える、という意識が失敗しにくい与え方かなと思います。あくまで勢いが無くなった時は【水やり頻度】が少なすぎたという失敗です。そうならない間隔で水を与えるという意味であり、勢いが無くなったら水を与えるという意味ではありません。

プランターでの水やり
プランターの表面の土が乾いてきた時は中の土も乾き始めています。表面の土が乾いてきたらたっぷりと水やりをします。
水やりはできるだけ午前中が望ましいです。夏は乾きやすいので、夕方にも水やりをするとよいでしょう。プランターの底から水が流れ出るまで、たっぷり水やりします。
地植えと違ってプランターは表面が乾けば中の土も結構渇きがちなので気を付けましょう。

庭植えの水やり
庭植えの水やりは雨等で補えますので基本的には与えなくても良いんですが、植えつけの直後や夏の高温で乾燥する場合は、水やりが必要になります。ちなみに知多半島の場合、夏場はほぼ水やりが必要になってきます。
乾燥した日が続いたら水やりの間隔を短くし、雨が降ったら間隔を長くして調節してください。

植物の根の広がりは枝葉の広がりと同じ程度です。そして植物は根の先からより多くの水を吸収します。ですから、水は株元だけでなく枝葉の広がりの下まで与えるようにします。このとき土の表面が濡れる程度の水やりでは根まで水が届いていません。根まで水が届くようにたっぷりと水やりをしましょう。

 

お手入れについて

人工授粉
ミツバチが訪れず受粉ができなくて実付きが悪い場合は、花が咲いたら人工授粉をします。花粉を綿棒につけ、収穫する株の花のめしべに付着させます。
ただし、同じ系統内の別々の品種の間で受粉させることが大切です。ブルーベリーは同じ品種同士で受粉させても果実が付けられません。また、ハイブッシュ系とラビットアイ系とでは遺伝的な相性が悪いので、同じ系統の品種を選ぶことが大切です。

剪定
大きくなったブルーベリーは剪定が必要ですが、植えつけてからまだ1~2年目の幼木の剪定の目的は木を大きくすることで、大きく育ってきた3年目以降の木ではたくさん果実を実らせることが剪定の目的ですので、両者で剪定方法が異なります。

植えてから1~2年目は、花芽がついている先を切って剪定し、木が弱くなるのを防ぎます。余計なところに栄養をまわさせずに、樹木を強くするためです。ブルーベリーでは大きな芽が花芽で小さい芽が葉芽と花芽と葉芽の区別をつけやすいので、枝の先端に付いた花芽をカットして果実を付けさせないようにします。幼木のうちに果実を付けさせると木が弱ってしまいます。見落としが無いように注意して下さい。

3年目以降からは収穫のための剪定に切り替えてきます。勢いの強い元気な枝を残し、弱い枝を間引きます。内向きの枝や伸びすぎた枝や根元から出ている枝を切り落としてください。
ブルーベリーは枝の先端に花芽をつけます。剪定で花芽を切り取ってしまうと花が咲かず、果実も実りませんので、花芽をすべて切り落としてしまわないように注意しながら剪定しましょう。
大玉に育つ品種は、3年目以降も摘果を行って、混み合った部分をすっきりさせると良いです。ひとつひとつの果実が大きくなるスペースを確保できます。

冬に剪定を行い、適期は1~3月です。
春から夏には株元近くから新梢がでてきます。不必要な新梢は取り除きます。しかし適度に残すようにします。残した新梢が育って1〜2年たって果実がなるようになったら、近くの古い枝を株元から切り取って枝を更新します。このことで低い樹高を維持するとともに、毎年安定した果実の収穫を見込みます。

ブルーベリーの増やし方

ブルーベリーは挿し木で株を増やすのが一般的です。
比較的難易度も低いといわれていますので興味のある方はチャレンジしてみると良いかもしれません。

ブルーベリーの病気や害虫
ブルーベリーは病気や害虫に比較的強い植物です。適切な剪定で日あたりや風通しをよくして木が健全に育つようにすることが大切なポイントとなります。鉢植えの場合は植え替えも有効です。
また鳥による食害が大きく、収穫期は気をつけましょう。

ブルーベリーの主な病害虫

ウイルス病
薬剤による防除は不可能なので、発生した株は抜き取って焼却処分します。

灰色カビ病
感染すると葉が縮れて枯れ、花や果実が灰色のかびに覆われてしまいます。被害の発生した部位を切り取って処分します。
カビなので剪定によって風通しをよくして発生を予防します。また、受粉後の花びらもカビやすいので、それを摘み取ることも有効です。※苗木の植え付け間隔をギチギチにすると大体発生します。お気を付けください。

コガネムシ
コガネムシ類の幼虫が潜んで根を食べます。鉢植えは植え替えをして幼虫を取り除きます。
成虫は葉を網目状に食べます。見つけたら取り除きます。
そのコガネムシを目当てにジョロウグモが大きな巣を張ったりします。蜘蛛類は益虫ですので、なるべく共存させてあげてください。蜘蛛の巣にコガネムシがついていたらしっかり根本をチェックしてください。

アブラムシ
通年で発生し、とくに春から初夏にかけての新梢で被害が多く見られます。
大体テントウムシが食してくれますが、注意してください。弊社の農場でも大体居ます。テントウだけでは追いつかなくなることがあります。小さいので見つけにくいです。

カイガラムシ
硬い殻で覆われた体の小さな虫が、枝に張り付くように付いて吸汁します。歯ブラシなどを使ってこすり取ります。あまりやられる印象はありませんが、ブルーベリーには付きがちと言われています。手入れを怠っている農地にたまに見られます。もちろんしっかり手入れしていても被害を受けるときはあります。

カミキリムシ
今年弊社の農園で猛威をふるいました。
樹木を固い顎で削って、樹木に穴を作り中に卵を産みます。樹木の幹に穴を掘られると樹木がダメになってしまうのできっちり確認しましょう。
特長としては被害にあうと樹木の足元に樹木を削ったおがくずのようなものが落ちています。

また見つけたら【卵持ち】かどうかを確認することをお勧めします。産んだ後か?前か?で対応はだいぶ変わります。もちろん一匹だけとは限りませんので産む前だったからといって、被害を見過ごすことが無いようにお気を付けください。

ケムシ系 イラガ
恐らく人的被害でトップクラスの害虫がこのイラガではないでしょうか。
、、、イラガはやばいです、、、

ケムシ類は触るとかゆくなったりします。が、このイラガは触るととても痛いです。別名デンキムシと言われるだけあって、まぁ痛いです。
もちろん自らすすんで触れる人は居なくて、収穫してたりする時にふいに触れてしまって刺されるとか、枝を掴んで樹木の状態をチェックしている時に触れてしまったりします。
そしてさらにこの子、越冬します。
もう少しわかりやすく説明すると、イラガが卵を産んでその幼虫が生まれると、まずブルーベリーの葉に集団で寄生します。※葉を食べます。
ある程度食べて成長するとそれぞれがそのブルーベリーの木の至る所に散っていきます。
それを許すと葉はほぼツンツルテンになるまで食されます。
駆除するにはまず散らせないことが重要と言われています。
当然一匹一匹駆除していくんですが、いなくなったと思いきや枝にマユを作って冬を越します。
暖かくなったらまた卵を産んで、、、の連鎖です。

 

鳥による被害
果実が熟すころになると野鳥が集まり、実った果実を食べられてしまうことがあります。果実が熟する前に防鳥ネットを張って対処します。
しかし野鳥があまり居ない場所や規模が小さい場合は必須ではありません。

ここは判断が非常に難しいところなんですが、野鳥の餌を探す技術は凄いです。

毎年うちはネットなんかしないよーっとおっしゃる方でも、今年は食べられてしまった。ということが起こりますのでご注意下さい。集団で突如現れてササっと食べて去っていきます。当然実が無くなります。好きなだけ食わせてもブルーベリーは実の量が多いのでなんとなるんですが、、、規模が小さいとこの被害は非常に厳しいです。

終わりに

ブルーベリーは育てやすいので、初心者の方でも手軽に楽しめる果樹です。実は生食しても美味しいし、加工しても良いので果樹を始める入門には最適です。。
そんなブルーベリーですのでぜひこの機会に栽培してみてはいかがでしょうか。

動画で分かりやすく見てみよう
株式会社中エネグループのわくわくファームチャンネル
株式会社わくわくファームのYouTubeチャンネルは初めての農業コンテンツが充実していますので是非、ご覧ください。

いかがでしたでしょうか。他にもブドウやイチゴなどの育てたり、ビニールハウスをたててみたりと日々農業に精進しておりますので、一度弊社HPをご覧頂けると嬉しいです。

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これからも皆様のお役に立てる記事を作成していきますので宜しくお願い申し上げます。

株式会社中エネは東海三県に特化した再生可能エネルギー事業を展開している会社です。
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